作詞家、キャンディス・ケリー氏インタビュー
「Dimash News」 記事 2024年5月1日付
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注意書き
・これは2024年5月1日、「Dimash News」に掲載された、作詞家キャンディス・ケリー氏のインタビューです。今年(2024年)2月と4月に発表されたディマシュの曲『When I’ve Got You』『SMOKE』の制作秘話です。
・記事の自動翻訳などを参考に、読みやすい日本語に翻訳し直しました。
・各章の「見出し」は、「目次」のために内容を考慮して独自に作成したものです。
・これは「ディマシュ・ジャパンFC」専用記事です。
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作詞家キャンディス・ケリーのバックグラウンド
ディマシュの最新作『When I’ve Got You』と『SMOKE』の歌詞は、若いアメリカ人の作詞家、キャンディス・ケリーのペンによるものだ。
Dimash Newsのインタビューに応じたキャンディスは、ニューヨーク市で生まれ、2歳のときに家族とともにフロリダのタイタスビルという小さな町に移住したことを明かしてくれた。
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「私の町の存在は『ケネディ宇宙センター』のおかげです。NASAからのシャトルやロケットの打ち上げを何度も目撃してきました。
私の裏庭(バックグラウンドの意)から離陸しましょうか。
私は、作曲の学士号を取得するため、私の夢の学校だったマサチューセッツ州ボストンにある「バークリー音楽大学」に編入しました。
私たちのプロデューサー、ドミトロ・ゴードンと同じ大学ですね。」
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キャンディスは、プロジェクト「Saints of Augustine」と「Only Saints」の友人で同僚のドミトロ・ゴードンから、ディマシュについて知らされたという。
「Only Saints」プロジェクトは、壮大な映画のようなパワー・バラードをミックスしたものだ。
キャンディスは、「オンリー・セインツ」のお気に入りの曲の中から『Lions Den』と『Take me Alive』を、そして未発表の作品がいくつかあることを明かしてくれた。
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★YouTube動画(音楽のみ):『Take Me Alive』
by Only Saints – トピック
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★dmytrogordon(ドミトロ・ゴードン氏)のIGより 2023年11月3日付
Only Saints – Our Favorite Tree bridge (Live)
(キャンディスさんの生の歌声)
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キャンディスと、ディマシュの出会い
「ドミトロは、ディマシュといっしょに仕事をしいてた、みたいなことを言い出して、大ヒット映画『フィフス・エレメント』(1997仏英米)の、あの壮大なオペラ曲をディマシュがライブでカバーして歌っているところを見せてくれたの。
もちろん、私たちはみんな、彼の音域と声のコントロールにぶっ飛んでしまったわ。
初めて彼の歌を聞いた時、私の顎は床に落っこちてたと思うわ。
幸運なことに、私はディマシュに会うことが出来た。
ドミトロは、私たちが会った時、もしかしたらディマシュが ‟私の雰囲気を深堀りする” のを見ることができるかもしれないと示唆してくれていた。
それは、彼が私の作詞に関するアイデアやスタイルを気に入ってくれるかどうかを確認するための、テスト走行のようなものだったわ。」
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キャンディスは、ディマシュと一緒に仕事を始める前に、彼のスタイルを理解するため、インターネットでディマシュのライブ・パフォーマンスをいくつか見たと語った。
だが、概してすべてがほぼゼロからのスタートだったという。
とはいえ、そういった彼女の認識の新しさは、ディマシュのこれまでの活動とは異なるものを生み出すための新鮮なアプローチを可能にしたのだ。
ディマシュの作品、キャンディスが歌詞を書いた2曲は、すでにリリースされている。
『Smoke』と『When I’ve Got You』は、香港でのディマシュのソロコンサートで初めて演奏され、すぐさまファンの間に感動の嵐を巻き起こした。
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★YouTube動画:『Dimash Qudaibergen – ‘SMOKE’ (PERFORMANCE VIDEO)』
By Dimash Qudaibergen(公式) 2024/04/27
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『SMOKE』の歌詞の制作過程と、主人公のキャラクター
私たちはキャンディスに、『SMOKE』という曲の共同作業はどのように進んだのか尋ねた。
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「ディマシュは、自分のメロディーをどのように伝えたいのか、どのように歌ってほしいのかを正確に知っています。
彼の広い声域と複雑なリズムに対して、それぞれの言葉をそれらに完璧にフィットさせる作業は、間違いなく楽しい挑戦だったわ。」
「ディマシュがあるコンセプトについて『サムズアップ(賛成)』をくれたら、私はすぐさま静かな空間に入り込んで詩を書くことができた。
私は歌詞の最初のバージョンを常にドミトロと共有して、彼は私に必ず提案をしてくれた。それは、歌詞がディマシュのリスナー層に受け入れられるかどうかを確認している時、言葉がうまくはまっていくためにとても役立つ提案だった。言語の壁のギャップを埋めることができるドミトロは、この曲の成功に大きな貢献をしてくれたわ。」
「ディマシュはコンセプトに対してとても融通が利く人で、彼が私を信頼して、私が彼の曲を正しく表現できると感じてくれたことが、本当に嬉しかった。」
「『Smoke』は、不良少年やギャングの雰囲気が欲しいというアイデアのもとに制作されたの。
繰り返しになるけれど、ディマシュは私にそういったビジュアル・イメージと、それを実行する自由を実際に与えてくれた。
そして特に、ディマシュが自分の曲のあらゆる決定をどのように ‟実践” していくのかを学ばせてくれたわ。」
「『Smoke』が意図しているのは、出会った人に対して、自分は軽視されるべきではないと警告する ‟男性キャラクター” を紹介することなの。
これには ‟彼(歌のキャラクター)” の恋愛対象も含まれているわ。
‟彼” はあなたを救ってあげようとか、あなたを正しく扱ってあげようなどと言っているのではないの。それとは全く逆ね。むしろ「自己責任で参加してください」と警告しているのね。
このキャラクターは自分の意図とあなたの期待がどうあるべきかについて率直に語っているの。
‟彼” は悪いヤツで、間違いなくあなたの心を傷つけるでしょう。」
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ディマシュの多彩さと、キャンディスにとっての『When I’ve Got You』
『When I’ve Got You』と『Smoke』を比較して、これらの作品は同じ「オペラ(劇作)」のものなのか、それともまったく別のものなのかをキャンディスに尋ねた。
歌詞の主人公はディマシュ、彼の分身なのだろうか、それとも彼の人格とは関係のない別の架空の物語なのだろうか?
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「ディマシュには、私たちがこれまで見てきた以上のものがあると思いたいわよね。
それぞれの曲は、別の側面や別のキャラクターのいずれかを象徴しているの。
ディマシュのパフォーマンスはまるで魔法のようで、彼はリスナーの想像力の中にあるさまざまな世界に彼らを連れて行ってくれる。
ディマシュはこれらの新曲でも、まさにそれをやり続けているの。
彼の多才さは、彼の大きな強みのひとつだと思うわ。」
「私は『When I’ve Got You』のほうのキャラクターを贔屓してしまうわね。
なぜならこの作品は、自分の恋愛対象に対して、自分の小さな傷つきやすい側面を見せている ‟男らしい男性” を描いているからよ。
女性として、私にとって、そのような小さな弱さの瞬間を見ることが、最大の親密さの形だってことを発見したの。」
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歌詞の中の特殊なフレーズについて
キャンディスはまた、歌詞の中の特別な意味を持ついくつかのアクセント(強調する部分)に取り組んだことについても話してくれた。
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「私はボーカルのレコーディングには立ち会わなかったけれど、ディマシュはとても聡明で、私が予想していたとおりに歌詞を表現することができる人なの。
私はいつも、真剣に耳を傾けてくれるリスナーのために、歌詞の中にいくつかの ‟宝石” を入れるようにしているのね。」
「ある時、私たちは『When I’ve Got You』の中の『天国への扉(Gateway to Heaven)』という言葉について考えなければならなかった。
私はこのフレーズを、一部の文化圏が関連づけるような ‟死” や ‟危篤” という意味を連想させないようにしなければならなかった。
世界中の地域によって異なる観客の宗教的な影響も、考慮する必要があったの。」
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今後の仕事の予定について
最後に、私たちはキャンディスに、ディマシュと仕事を続ける予定があるかを尋ねた。
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「ディマシュとの仕事は、絶対に今後も続けていきたいわ。
私は国際的なアーティストと仕事をするのが大好きなの。
異文化についての知識を広げるのは、楽しいものよ。
なぜなら、好みの違う読者にアプローチする時には、文章を書く自分の方法をすっかり変化させることが出来るからなのよ。」
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テキスト:「Dimash News」
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(終了)
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